【公認心理師試験】受験者数が多いからといって合格基準が高くなるとは思えない理由

第1回公認心理師国家試験が終わり、いくつかの問題で議論が巻き起こっているようですが、そろそろ落ち着いてきたのでしょうか。

合格発表が2018年11月30日なので、あと2か月以上先です。長いなと思いつつ、なるべく試験のことは考えないようにしています(笑)

ただ、試験から時間が経って回避しなくても平気になってきたので、合格率について考えていることを詳しく書こうと思います。

第1回公認心理師国家試験は受験者数がかなり多かったという噂を目にしました。その流れで、合格基準が高くなるんじゃないかという意見も見ました。

確かにそうなる可能性はありますが、国家資格はいろいろな制度と関係してくるので、ある程度の人数を揃えなければいけないものだと思います。そのため、合格基準を高くして、合格者数を少なくすることはないんじゃないかなと思っています。

その理由は2つです。それぞれを詳しく見ていきましょう。

合格者数が少ないと困る

公認心理師は新しい資格とはいえ、いろいろな制度と関係してきます。一番関係しているのが医療分野かなと思います。

保険点数の関係で国家資格というものが重要になるので、公認心理師が行ったことを保険適用していくのであれば、全国である程度の人数が必要になります。

もし仮に、心理検査を公認心理師が独占するようなことになったとしたら、それこそ全国に満遍なく公認心理師がいるという状況を作らなくてはいけません。「仮に」ですが。

すぐにそうなることは考えられませんが、国家資格として医療制度に組み込まれていくことを考えると、全体の人数としてはそこそこの数が必要になるのではないでしょうか。極端に公認心理師が少ない地域が出るのも困りますしね。

しかも、公認心理師は主要5分野と言われるところで活躍が期待されているので、医療分野だけの問題ではありません。

保健医療分野、福祉分野、教育分野、司法・犯罪分野、産業・労働分野が主要5分野ですね。

この中で教育分野も公認心理師が多く必要だと思います。さらに言えば、スクールカウンセラーです。

文部科学省のスクールカウンセラー等活用事業実施要領では、スクールカウンセラーの選考について次のように書かれています。

次の各号のいずれかに該当する者から、実績も踏まえ、都道府県又は指定都市が選考し、スクールカウンセラーとして認めたものとする。

  1. 公認心理師
  2. 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定に係る臨床心理士
  3. 精神科医
  4. 児童生徒の心理に関して高度に専門的な知識及び経験を有し、学校教育法第1条に規定する大学の学長、副学長、学部長、教授、准教授、講師(常時勤務を有する者に限る)又は助教の職にある者又はあった者
  5. 都道府県又は指定都市が上記の各者と同等以上の知識及び経験を有すると認めた者

公認心理師が1番目に来ています。ということは、スクールカウンセラーは公認心理師が優先的に雇用されていくことが考えられます。

文部科学省はスクールカウンセラーの全校配置、常勤化を目指しているという噂なので、ここだけでもかなりの人数が必要になることが予想されます。

現時点でも、都道府県・指定都市採用のすべてのスクールカウンセラーを公認心理師にするとしたら、相当な人数が必要ですよね。

ここに残りの3分野が追加されるので、人数としてはさらに多く必要ですよね。ストレスチェックの実施者に公認心理師が入ったりもしていますしね。

すでに公認心理師がいることを前提とした制度に変わりつつあるので、合格者数を少なくすることはないんじゃないかなと思っています。

試験問題との関係で合格率の調整が難しいのでは?

第1回公認心理師国家試験関係の動きを見ていると、予想よりも受験者数が多かったのではないかと思います。だから、後から受験地を追加したりしたのだろうと。

おそらく受験者数がわかる前に試験問題はできていると思われるので、試験問題の難易度で合格率を調整するのであれば、受験者数が多いことがわかってからでは遅いですよね。

実際の試験は簡単とは言えなかったので、これについてはどうなのかなというのもあります。難易度のバランスとしては悪くなかったように感じています。

試験前に考えていたことは、試験問題の難易度が低いなら得点分布がある程度高いところに団子状態になるんじゃないかということです。

正規分布はしないということです。

そうだとすると、合格基準を高くすると団子状態の中に線を引くことになり、人数調整が難しくなるだろうと予測していました。

合格基準を少し高くすると合格率が下がりすぎ、少し低くすると合格率が上がりすぎる、みたいな感じです。

これはあくまで予想なので、実際の得点分布を見てみたいところです。

結局は想像の世界

いろいろな人がいろいろなことを言っていたりしますが、結局は想像の世界でしかありません。ここに書いたことも同じですね。

11月30日にならないとわからないことばかりなので、合格発表をとにかく待つしかないですよね。

こうやって合格率が高いんじゃないかと思うことで、不安を回避しているという部分も正直あります。まあ、何をやっても、もう合否は変わらないので、ただただ待つだけです。