第1回公認心理師試験振り返り-四天王編

公認心理師試験で四天王と呼ばれた4問があります。意見が分かれた問題のようで、試験後に目にしてから気になっていました。

第1回公認心理師国家試験の問65、問63、問138、問152が四天王です。

これはROSSOさんのツイートがきっかけで四天王と呼ばれるようになったのかもしれません。その辺はよくわかりませんが、合格発表後に確認したい4問でした。

この4問に限らず、悩みながらも自分なりに答えを考え、正解だと思える選択肢を選びました。根拠なしに選択肢を選んだ問題もありますが、この4問は自分なりの根拠がある問題でした。

試験直後はそれすらも確認しませんでしたが、合格発表後に見直して、どう考えてどれを選んだのかまで覚えていました。

問題も公開されているので、それぞれ見ていこうと思います。

問63

問63は、インフォームド・コンセントの観点から考える問題でした。

問題の概要は、スクールカウンセラーから心理検査の依頼があったが、クライエントはそのつもりはなく、他に話したいことがあると語ったときの、インフォームド・コンセントの観点から最も適切な方針を選べ、というものです。

正答は選択肢4となっています。

僕が悩んだのは選択肢4と5です。

選択肢4は、検査が役に立つだろうと伝えて、まずは話したいことから聴いていくというものです。

選択肢5は、検査をするか、話したいことを相談するかを選んでもらうというものです。

結局この問題は間違えたのですが、答えには納得しています。

僕はクライエントに選択を任せるという意味で、選択肢5を選びました。カウンセラーが話題を決めるのではなく、クライエントが決めるという意味です。

ただ、「インフォームド・コンセントの観点から」という条件が付いているので、正答の選択肢4が最も適切な方針ということなのでしょう。「検査が役立つ」と説明しているので。

問65

問65は、身体疾患のある患者に対して在宅医療チームの一員として心理的支援を依頼されたときのことについてでした。

問題の概要は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されていて、嚥下困難、四肢の筋委縮、球麻痺、寝たきり、発声不可能な患者に対して、在宅医療チームの一員として心理的支援を依頼されたとき、念頭におくべき症状として最も適切なものを選べ、というものです。

これは迷わずに、選択肢4の呼吸筋障害を選びました。正答も選択肢4となっています。

この問題については、Twitterで看護師が迷わず選択肢1の褥瘡を選んだというのを目にして、そういう考え方もあるのかと思いました。でも、選択肢の中で一番大事なのは呼吸関係だろうと思っていました。

結果的には、選択肢4が正解でしたが、いろいろ意見はあるのでしょう。医療関係の他職種の人がどう答えるか気になる問題なので、機会があったら確認してみようと思っています。

問138

問138は、カウンセラーの行動の説明に関する問題でした。

問題の概要は、クライエントとカウンセラーが慎重に検討してクライエントが転職したが、上司が変わって職場の雰囲気が一変し、クライエントがカウンセラーを責めるようになり、カウンセラーは言葉では共感するが、表情が固くなり視線を避けるようになったことについて、カウンセラーの行動の説明として最も適切なものを選べ、というものです。

正答は選択肢3となっています。

僕は選択肢3と4で迷って、3を選びました。

選択肢3は、意図せず反撃してしまっているというものです。

選択肢4は、誤った判断をして、クライエントを傷つけてしまったという不安が強くなって、介入できなくなったというものです。

他の選択肢は戦略的に対応しているという感じなので、すぐに候補から外しました。おそらく、カウンセラーの問題として、うまく対応できなくなっているということだと考えたからです。

反撃なのか不安なのか。どちらもあり得そうな気がしましたが、カウンセラーが不安になっていることを示すようなことが書かれていないと判断して、反撃を選びました。

この問題はちょっと深読みな感じがあって違和感がありますが、深読みするならそうだろうなという感じです。

問152

問152は、育児中の母親と関わっている訪問スタッフに対するコンサルテーションに関する問題でした。

問題の概要は、生後1か月半の乳児の母親の表情が乏しく、精神的な活力の乏しさが推測され、子育てが不安、夫の帰りが遅い、相談相手がいない、夜中に子どもが起きて寝不足ということを語るのを聞いた訪問スタッフから対応を相談されたときの助言として最も適切なものを選べ、というものです。

正答は選択肢3となっています。

僕は選択肢1と2で迷って、選択肢1を選びました。

選択肢1は、精神科への受診を勧めるように助言するというものです。

選択肢2は、保育園の入園手続きを勧めるように助言するとうものです。

どちらも、現在の問題を解決するという視点で迷いました。どちらにしても間違いだったのですが(笑)

正答の選択肢3は、本人の代わりに訪問スタッフが夫や両親にサポートを依頼するように助言するというものでした。

実はこれもありだとは思っていましたが、引っかかるところがあったので、最初から候補には入れませんでした。

それは訪問スタッフが夫や両親にサポートを依頼するというところです。母親に対してそういう依頼を提案して、代わりに依頼するというのであればわかりますが、そういう感じの選択肢には思えなかったので候補から外しました。

実際のそのようなケースに対応するとしたら、誰かにサポートを頼めないか確認して、頼めるのであれば訪問スタッフが代わりに頼むという助言をするだろうなと考えながら解いていました。

この選択肢はそういう内容だったのかなと思って、納得しようとしています。

まとめ

この四天王については、いろいろな議論が展開されたと思いますが、当時は公認心理師試験の内容に関することに触れたくなったので、詳しいところまでは見ないようにしていました。

今からでも探せば出てくると思いますが、今となっては残念なことをしたなと思っています。その議論を見れば、正答に対する納得感がまた違ったものになっていたかもしれません。

他にも疑問に思う問題がいくつもあったので、確認していこうと思っています。