最近興味を持っているポジティブ心理学。名前だけは前から知っていましたが、よくわからなかったので放置していました。
ポジティブ心理学について調べることなく過ごしていたので、内容は全くわからない状態でした。内容を少し知ってみると、面白そうに感じて、詳しく知りたいと思いました。
そこで最初に読む本として選んだのが『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』です。
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』の目次
まずは目次を見てみましょう。
第1部 ポジティブ心理学の背景とその目標
第1章 ポジティブ心理学の背景と歴史的経緯
第2章 21世紀の心理学の2つの課題
第3章 人間性心理学とポジティブ心理学第2部 ポジティブな状態の心理学<
第4章 フロー経験の諸側面
第5章 ポジティブな感情と認知とその心理的・生理的影響
第6章 ポジティブ感情の機能と社会的行動
第7章 ポジティブ感情心理学と情動知能<
第8章 文化とWell-Being第3部 ポジティブな要因の心理学
第9章 自己認識と関係性のポジティビティ
第10章 ポジティブな特性としての人徳-日米の比較-
第11章 ポジティブな態度を身につける教育第4部 ポジティブな社会と介入
第12章 幸福感および生きがいと人間関係
第13章 ポジティブ心理学の健康領域への貢献
第14章 健康生成論とポジティブ心理学-育児支援によるコミュニティ介入-
第15章 老年期のポジティブ心理学第5部 まとめと展望
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』
第16章 ポジティブ心理学の課題と挑戦
当たり前ですが、ポジティブという言葉がたくさん出てきますね。手元にある本の目次と出版社のサイトにある目次が微妙に違っているところが気になりますが。
まえがきによると、編者の島井哲志先生は2002年から2003年にセリグマンのもとで勉強をされていたそうです。
さらに、この本にはセリグマンによる、アメリカ心理学会の会長講演が紹介されています。第2章がその会長講演です。
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』の内容
ポジティブ心理学はその名前からちょっと怪しげな感じがあったので敬遠していたというのが本当のところです。
でも、学習性無力感で有名なセリグマンが提唱したものだと知り、きっとまともなものなのだろうと思ってその中身を知ろうと思いました。
ただ、その名前からいい加減な内容の本もありそうなので、どの本を選ぶかは慎重になりました。
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』を選んだ理由は、セリグマンによるアメリカ心理学会の会長講演が掲載されていたからです。最初の1冊として適しているだろうと判断しました。
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』の内容ですが、ポジティブ心理学の歴史から始まり、様々な研究が紹介されています。
研究が紹介されているということは、きちんとしたエビデンスに基づいてポジティブ心理学を解説していると判断できるので、学問的にポジティブ心理学を学ぶことができると思います。
ふわっとした説明ではなく、きちんと研究に裏づけられていることは大事なポイントですからね。
ポジティブ心理学は幸せになるにはどうすればいいのか、Well-Beingを高めるにはどうすればいいのか、という視点を持った心理学のムーブメントという印象があります。
臨床心理学ではネガティブな状態からどうしたら抜け出せるかがどうしても興味の対象になりがちですが、その重要性を否定せず、ポジティブな状態になるにはどうすればいいかということがポジティブ心理学のテーマと言えるのかもしれません。
『ポジティブ心理学-21世紀の心理学の可能性』では、様々な分野のポジティブ心理学に関する研究が紹介されているので、全体像を知るために役に立つ1冊だと思います。
